ランサーズで200件以上コンペを行ったWEBディレクターが伝える、正しいデザイン発注の方法

今日は久しぶりに、ボリュームのあるブログを書こうと思います笑。
タイトルの通りなのですが、皆様ランサーズはご存知でしょうか?

いわゆる「クラウドソージング」を行うプラットフォームで、
WEBデザインやロゴ・プログラム・DTPなど、様々な業務を
フリーランス(一部法人のランサーもいますが)に発注が出来る仕組みです。

2019年12月16日には
東京証券取引所マザーズに上場し、
今後さらなる成長が見込まれているサービスになります。

ただ、財務諸表を見ると赤字続きで、今年も半期で2億ほどの赤字
キャッシュ自体は20億以上あるので、当面は大丈夫ではありますが、
上場した以上、今後早期の黒字化を強く求められますので、
どのような経営方針を打ち出していくか、非常に注目ですね。

・・・

話がそれました。

実はわたくし、ランサーズのヘビーユーザー(発注側)でして、
個人事業主として独立してから、約5年間で200件以上の発注をランサーズ経由で行っております。
ランサーズから直接インタビュー依頼や、案件レベルでの取材依頼もいただいたことがあります。
(いずれもクライアントとの都合などでお断りしましたが。。)
今までランサーズを使用して、何か大きなトラブルになったことはないですし、
ランサーズを利用した案件も、クライアントの満足度は高く、
また私のアカウント自体も、ランサーズ内のフリーランスから非常に良い評価を頂いていて、
クライアント、フリーランス、発注者(私)、ランサーズの
四方良しの関係を作れているのかなと自負しております。

本日は、そんなわたくしが、ランサーズを利用してみて思ったことを書いてみたいと思います。

デザイン依頼なら、コンペ形式がおススメ

ランサーズには「プロジェクト形式」と「コンペ形式」の2種類があります。
プロジェクト形式は、まず要件を掲載し、各フリーランスから見積もりやプロフィールを提示してもらい、
依頼するフリーランスを決定してから、そのフリーランスとやりとりをしてプロジェクトを進行する方法です。

プログラム系や、要件がかなり固まっているものであれば、
こちらの方式も良いかと思いますが、デメリットとしては、
(ランサーズ経由でない)通常の発注の場合と同じく、
「成果物が出てくるまで、クオリティは担保されない」ということがあります。

その点、コンペ形式ですと、
WEBデザインであれば、フリーランスの皆様から実際のデザインを提案いただけるので、
それを確認の上、採用するフリーランスにのみ報酬を支払う形となるので、
トラブルがなく安心です。

コンペ形式の最大のメリットは、
クライアントに複数のデザイン案を提示することが出来ることです。
私の場合は、コンペ形式でWEBデザインの募集を行うと、
1案件につき大体10案くらいの提案を貰うことが多いので、
そこからこちらで絞り込んで、4、5案をクライアントに提示し、
協議の上、決定したデザインを当選させて、デザインを確定しています。

ただ、当選させるデザインは、募集期間終了後3週間以内に決定する必要があるため、
スムーズなやりとりを行わないと、選定期限内にデザインを確定させられないため注意が必要です。
なったことはないですが、選定期限が過ぎると、フリーランス保護のため、
ランサーズ側で勝手に誰かを当選させるらしいので、気を付けましょう。

どのくらいで募集をするのが良い?

私は、ランサーズを利用する場合は、ほぼ
「WEBデザインのトップページ」のみを発注しています。
依頼価格は3万円、募集期間は2週間です。

依頼価格は最低価格が3万円ですので、そちらを設定するか、
ボリュームによっては最大5万円まで価格を上げることもあります。
経験値としては、価格を上げれば良いデザインが出てくるかというと、
そんなことはありません。

提案をするデザイナーの立場に立ってみればわかるのですが、
特にコンペ形式の場合は、提案しても報酬が貰えるとは限りませんので、
提案時に、どれだけ時間をかけずに良い提案ができるかにかかっています。

・提案がイメージしやすい3万円の仕事
・提案がイメージできない5万円の仕事

の二つが募集されていたら、3万円の募集に提案があつまります。
そのため、募集側はどれだけデザイナーに無駄な負担を強いずに、
提案のみにフォーカスできる環境を提示することが必要です。

個人的には

・ワイヤーフレーム
・キャッチコピー、サイト内に使用するテキスト
・参考サイトを提示(サイトの印象・色使い)
・素材は出来る限り提出

上記は必須になります。

逆に、他の募集要件などを見ていると

・お店の強み
・競合サイト

などの記載に文字数を割いている場合がありますが、
こちらは、あまり必要ないかなと考えています。

戦略的な部分については、あくまで募集者側がしっかりと確立したうえで、
デザイナーには、あくまで募集者がイメージしているデザインを実現してもらう役割として発注をすべきです。

完成形をイメージできない状態で、
「とりあえずデザイナーに依頼すれば、良い感じにしてくれるだろう」
という募集をしている案件を見かけますが、こういう募集はいくら報酬が高くても
あまり良い提案が集まりません。

デザイナーには、「整理された十分な情報」を提示することが重要です。
パンフレットや撮影写真をとりあえず全部提出している案件もありますが、
そういった情報の精査の時間をデザイナーに強いずに、
こちらで出来ることはすべて行い、あくまでWEBデザイン部分のみ発注することが大切です。

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今後もランサーズをうまく活用しながら、より良いWEBソリューションを提供していきたいです。
それでは。

役に立った 3

役に立ったボタン設置してみました。是非押していってくださいm(__)m(2020年4月設置)

この記事を書いた人

mako110

原宿でWEBディレクターをやっています。
WEB業界に携わって約15年。独立して7年目です。
自分らしく、働きやすく、周りの人の役に立つ。
そんな仕事をゆるゆるとやっています。