この間、小売業の経営者の方と話をしていて、おもしろい話を聞きました。
「スタンプラリーで10個押したら割引とかやってる店は頭が悪い」
この話を聞いてピンとくる人は、かなりビジネスの勘が良いと思います。
なぜ、スタンプラリーを10個にしてはいけないのでしょうか?
スタンプラリーを発行する目的は何か?
そもそも、店舗はなぜスタンプラリーを発行するのでしょうか?
もちろん「再来店を促し、リピーターを増やすため」ですよね。
ということは、スタンプラリーを発行することで、お客様に
「またあのお店に行こう!」と思われる必要があるわけです。
その時に「10個スタンプが押されたら〇〇をプレゼント!」
と言われても、「いや、そもそも10回行くか分からないし」
となるわけです。
10個のスタンプラリーの中には、途中に
「3個埋まったら〇〇」「5個埋まったら〇〇」
という風に、特典を刻んでくるところもありますが、
こちらについても、その方は否定的でした。
「いやいや、5回来てる時点ですでにお店のファンになってくれてるから。」
というわけです。
すでにお店のファンなのであれば、特典でつなぎとめる必要はないですよね?
そういう人には、お店のサービスの質を上げたり、常連さんとしてもてなしたり、
あるいは「誰か連れてきたらサービス」といった、次の特典にシフトさせるべきです。
なんとなく、区切りが良いから10個にしているお店も多いのではないでしょうか。、
自分も、もしスタンプラリーを作るとしたら、何も考えずに10個にしていたと思います。。
小売店だけでなく、なんとなくスタンプラリーを出している業種は多いですよね。
・美容室
・クリーニング屋
・整体院
・喫茶店
などなど。。
各業種にとって「常連になってもらうのに必要な来店回数」
というのがあると思うので、それを考慮してスタンプラリーを設計することが大切ですね。
それでは。