最近のBtoC(特に飲食店・美容室・旅館など)のWEBマーケティングにおいて、
自社サイトの立ち位置が大きく変わってきているような気がしています。
一時は「脱・ホットペッパー」「脱・食べログ」「脱・楽天トラベル」といったような、
自前で集客をするためのツールとしてWEBサイトを活用していこうとする事業者が多かったのですが、
グーグルマイビジネス(ローカルSEO)での集客が非常に効果的であることが分かってから、
WEBマーケティング戦略の主戦場がこちらに移りつつあり、
またSNSの方が、より簡単に即時性のある情報を発信できることから、
自社サイトの運営・管理がおざなりになるケースが増えてきていると感じます。
自社サイトを更新しようとしても、ホットペッパーで書いたブログやスタッフ紹介、
食べログに乗せている写真のコピーで済ませている事業者も多く、
本来最も店舗の様子が分かるべき自社サイトの情報が、
他の媒体の焼き直しのようになってしまっている場合が多いと思います。
これは非常にもったいないなと感じます。
そこで、改めて「自社サイト」というものの意義と立ち位置を整理してみたいと思います。
店舗情報のプラットフォームとしての自社サイト
飲食店であれば食べログ・ホットペッパー・ぐるなび
美容室であればホットペッパービューティ
旅館であれば楽天トラベル・じゃらん・トリップアドバイザー
という、強力なポータルサイトが存在するBtoC市場において
「そもそも自社サイトが必要なのか?」と考える事業者も増えてきています。
特に、これから独立する場合や、新しく店舗を作る場合にはその傾向が強く、
「とりあえずあればいいや」という形で、wordpressのテンプレートを使用して
10万くらいでWEBサイトを用意するところも増えてきています。
実際に、私もそういった依頼を受けることも多く、
月に2,3件はそういった仕事をしています。
正直WEB製作会社としては、10万円の予算で出来ることは非常に限られていますし、
その予算で「作っただけ」のWEBサイトが今後集客ツールとして上手く活用されることは少ないので、
単発の仕事としては、あまり受けたくはないのですが、
発注者の話を聞き「ここは今後上手く自社サイトを活用しそうだな」
という場合においては、今後継続的なお付き合いが出来そうなので依頼を受けるようにしています。
(なので、お断りしている場合もあります汗)
では、どういった事業者が「今後上手く自社サイトを活用しそう」なのでしょうか。
ブログを更新する気持ちがある・そのための仕組みを用意している
自社サイトの集客ツールとして、一番効果が強いのは、やはりブログ更新になります。
感覚的には、1000文字程度のブログ記事を100記事程度アップすることが出来れば、
集客ツールとしてかなり機能すると思います。
上記はwordpressのテンプレートで制作した美容室のWEBサイトです。
ほぼ毎日スタッフが入れ替わりで更新することで、現在は1000記事近くのブログ記事があり、
一日100前後のアクセスがあります。
集客ツールとしては、十分機能しており、結果的にではありますが、
こちらの店舗はホットペッパーを辞めて、自社サイトだけで集客出来ています。
店舗名で検索するユーザーは結構いる
いろんなお客様のアクセス解析を行っていると、「店舗名での検索が一番多い」ことに気づきます。
上述の店舗の集客経路ですが、検索経由が60%を超えています。
そして検索ワードを見ていくと、「地域名 業種」といった新規顧客属性の高いワードではなく
店舗名やスタッフ名などの、既存顧客やすでに店舗を知っている属性のワードが多いです。
SEOでの集客の基本となる「地域名 業種」よりも、実際には、店舗名で検索されるユーザーの方が多いのです。
店舗名で検索した時に、ホットペッパーしか出てこないのはとても勿体ないです。
ホットペッパーなど、ポータルサイト経由での予約には手数料が取られてしまいます。
せっかく店舗で検索してくれているユーザーには、自社サイトから予約を受けるべきです。
一次情報を出すだけの専門家としての知識がある
グーグルは一次情報を好みます。
検索で探しても出てこないような業界ならではの話やノウハウ、
写真などを公開することが出来れば、SEO効果は非常に高くなります。
せっかくブログを更新しようとしても、
どこにでもあるような内容を書いても仕方ないのです。
そのため、ユーザーのためになるような、有益な一次情報を発信できる事業者は
テンプレートのWEBサイトでも、十分に集客効果を得ることが出来ます。
※ここまで書いてちょっと行き詰ったので、この記事は随時加筆します。。