いきなりですが、経営の話を。
3年前からビジネススクールに通うようになり、
それまで肌感覚(というかテキトーw)でやっていた経営について、改めて勉強する機会を得ました。
マーケティングや組織論、リーダーシップ論、会計etc…
様々な分野について、実践的に学ぶことが出来ました。
その中で印象に残っているのが「BSを作る経営」という言葉です。
多くの社長は、年間の売上目標や利益目標を年初に立て、
そこから逆算された月次の売上を追い、キャッシュフローを良くしていくことを目指します。
私も今までそうやって経営をしてきました。
しかし、会社経営は不測の事態の連続ですから、当然予定通りには行きません。
それによって上方修正や下方修正を繰り返し、
年度末に追い込みまくって、最終的にギリギリ黒字・・なんてこともよくあります。
銀行と付き合うには、BSの改善が絶対
経営をしていくと、銀行などの金融機関との付き合いは欠かせません。
「うちは無借金経営を目指そう!」なんて思っていた時もありますが、
資本主義のルールの中で経営をする以上、キャッシュを持っている以上に強いことはありません。
個人のカードローン何かは金利10%以上で借りている人もいると思いますが、
企業としてお金を借りると、2%前後で借りれます。
1000万円借りても、毎年20万の利息しか付かないんです。嘘みたいな話です。
1000万円を使って、毎年20万の最終利益を残せばよいのですから。
大きなビジネスに挑戦していくには、金融機関との関係性は非常に重要です。
しかし、金融機関も誰かれ構わずお金を貸すわけではありません。
創業当初は事業の将来性や、社長のビジョンなんかでもお金を貸してくれる場合がありますが、
1年以上経てば、それまでの実績が評価対象となります。
そして、会社でいうところの「それまでの実績」をまとめたものが「決算」であり、
その中でも今までの会社の活動の通算成績がまとめられているものが「BS(貸借対照表)」という訳です。
BSのためのPL
私は新卒でゴリゴリの営業会社に入ったので、
「売上」「粗利」については、徹底的にたたき込まれました。
なので経営するようになってからも、売上と粗利についての管理には非常に気を使っていました。
しかし最近は売上と粗利自体にはそれほどこだわりは持っていません。
どちらかというと、「決算月に会社の会計状況をどういった状態にしておくか」を重要視し、
そのために売上や粗利があるのだという風に考えるようにしています。
そのほうが、急な状況の変化に対応するための手段が多いような気がします。
どんな時でも取れる手段が複数あるということは、余裕をもって行動するために大切です。
そんなわけで、私はPLよりもBSを重視して経営をしています。