皆さん、このドラマみてますか?
私は、毎週TVerで仕事中に見ております笑。
WEB業界内では、2018年に放送された
新垣結衣・松田龍平主演の「獣になれない私たち」に続き、WEB制作会社が舞台となっており、
「なんか最近、WEB業界がイジラれ始めてない?」と話題になっております笑。
さて、そんな中、第7話で出てきた
「概算見積もり金額で、3,500万で大赤字のECサイト」
について、業界内がざわついております。
ECサイトのリニューアルで、概算見積3500万、納期5ヶ月後。#わたし定時で帰ります
3500万ってめちゃくちゃ大型案件だがwww
それで少ないってどんなサイト作ろうとしてるのw
#わたし定時で帰ります
5ヶ月で3500万かかるサイトすごいな!
っておもったけど、1人月140万として、5人で5ヶ月動いたら3500万か。
倍やから10人で動くってことか。
そんなにデタラメでも無いな。笑#わたし定時で帰ります
ホームページ作るのって3500万でも安いの?!うちの部署のホームページ、半年かけて作ってもらって70万。びっくりするような演出はないけど十分なのにな#わたし定時で帰ります
などなど、様々な意見が寄せられていますね。
WEB業界内でも「高い派」「安い派」に分かれています。
WEBの見積もりというのは、内容によってそれだけ変わるんですよね。。
日頃より
「何にいくらかかるか分からない!!」
「会社によって見積額が違いすぎる!!」
「どうせぼったくってんだろ!!!」
などと言われて久しいWEB業界ですが、
せっかくなので、この機会に今回の見積もりについて少し解説してみたいと思います。
基本の考え方は人日5万円
会社の規模によっても違いますが、基本的にはスタッフが1日稼働したら5万円かかる計算です。
なので1ヵ月では5万×20日で100万円ですね。
今回は3,500万で納期が5か月ということなので、
スタッフ7名が5か月間、このプロジェクトにかかりきりになるという計算ですね。
これがざっくりとした見積もりです。
7名が常にかかわり続けることはない
ここで気を付けないといけないのは、
「7名全員が常にプロジェクトに関わることはほとんどない」ということです。
もちろん、ミーティングなどには全員参加しますが、
実務レベルでは、ディレクターが中心となって、工程ごとチームが組まれます。
工程については、下記の記事がとてもとても分かりやすいです。
ベイジさん、流石です。。。
見積もりの映像があったので、よく見てみた。
これは、実際に「わたし定時で帰ります」で放送された見積もりの詳細です。
ちゃんと作り込まれてるんですね!すごいですね~。
ということで、上の写真をよく見てみると、
今回のドラマの場合は人日が6万円で計算されています。
さすが大手のネットヒーローズさんですね笑!!
さらによく見てみると、
・ディレクション
・デザイン制作
・フロントエンド
・バックエンド
・その他
が大項目で、そこからそれぞれの工数が人日で書かれていることが分かります。
「人日」というのは、要はその作業をするのに人が何日動くかということです。
上の写真ですと、ディレクション費が40人日なので、
ディレクターが40日かかりっきりになりますよという意味ですね。
ここだけで240万円!!すごいww
さらに、コーポレートサイトとECサイトを同時にリニューアルするんですね。
その場合、恐らくコーポレートサイトとECサイトでチームを分ける感じになるのでしょう。
納期も5か月しかないですしね。。
1か月に投入する人員が増えれば、当然見積もりも高くなります。
また、そのほかの項目も見てみましたが、とにかく工数が多い!!
これを5か月でやるのは、確かにしんどいかもしれませんね汗。。
実際に3,500万の案件って、高いの?安いの?
結論から言うと、この案件は「超スーパーウルトラ大型案件」ということになります。
少なくとも、私はやったことがありません。。
もちろん、実際の大手WEB制作会社ではこのくらいの見積もりはありますので、
一概に「高い」ということはありません。
ただ、ECサイトについても、最近はオープンソースのパッケージソフトウェアなども多く普及しており、
それをベースに作るので、0からスクラッチで作らない限り、この見積もりにはならないかなぁと思います。
3,500万円のECサイト。。作ってみたいですねぇ。
あ、でも実際はこの倍はかかる内容なんでしたっけ。。
7,000万のWEBサイトは、さすがにイメージつきません汗。。。
あと、このドラマをみているとユースケ・サンタマリアがどんどん嫌いになりますね笑。
そのくらい演技が上手いということですけども。。
では。